進行役 谷内秀夫氏
「NHKの映像をもとにしたDVDの視聴」
(おもな内容)
説教強盗妻木松吉逮捕、ドイツ飛行船ツェッペリン号霞ヶ浦に着陸、リンドバーグ夫妻が太平洋を横断し来日、代議士山本宣治刺殺される、共産党員大検挙、田中義一内閣総辞職し浜口雄幸内閣成立、浜口首相緊縮政策を全国に放送、金輸出解禁実施、鐘紡争議各地へ波及、エントツ男出現、東北・北海道大凶作、ロンドン海軍軍縮条約調印、浜口首相東京駅で狙撃され重傷、浜口内閣総辞職し第2次若槻礼次郎内閣成立、満州事変勃発、日本軍錦州を爆撃、若槻内閣総辞職し犬養毅内閣成立、第1次上海事変勃発、リットン調査団報告書を政府に通達、満州国建国宣言、日満議定書調印し満州国成立、前蔵相井上準之助射殺される、団琢磨射殺され井上日召自首、海軍将校ら犬養毅首相を射殺(5.15事件)、日本橋白木屋デパート火災、第1回日本ダービー、第10回オリンピック・ロサンゼルス大会開催など……約50分。
DVD視聴後、対中国「15年戦争」の始まりとなる「満州事変」を中心に、話し合いがもたれました。
1919年に中国国民党、1921年に中国共産党が結成され、1920年代後半になると、少しずつ中国全土は統一されつつありました。これに危機感をいだいた旅順の日本陸軍(関東軍)は、石原莞爾、板垣征四郎を中心に、政府の方針を無視して、1931年9月、奉天郊外の「柳条湖」で満州鉄道を爆破。これを中国軍の仕業として、満州を支配下におこうと軍事行動を開始しました。
なぜ、こんな行動が可能になったのか。本来なら、大元帥(昭和天皇)の命令なく軍隊を動かすことは大犯罪で、陸軍刑法では死刑となる行為でした。しかし、閣議を開き、閣議決定をしたものには天皇は認可するというルールが適用され、これまで軍の満蒙問題に慎重だったマスコミもこれに同調。NHKラジオ(当時55万世帯契約)が臨時ニュースを連発して連戦連勝を伝え、大部数を競っていた朝日・毎日新聞も「号外」を連発して、「軍部の宣伝機関化」したかのように国民的熱狂をつくりあげていったのでした……。
「参加者」(五十音順・敬称略)
- 岩崎学
- 小林宏之
- 小松久晃
- 酒井猛夫
- 酒井義夫
- 竹内光
- 谷内秀夫
- 反畑誠一
- 鴇澤武彦
- 深澤雅子
- 増田一也